・ACARS受信
エアバンド受信をしている人にとって、飛行機の位置がわかるという航空管制塔のような、システムは夢のような存在である。
そんなことを可能にしたのが、『ACARS』だ。
ここでは、『ACARS』と『WACARS』について、紹介します。

・目次
・ACARS
 1、ACARSとは
 2、ACARSを受信するには
 3、受信周波数

・WACARS
 1、WACARSとは
 2、ダウンロード
 3、基本的な設定法
  T、ケーブルの配線
  U、Mapの設定
  V、オプションの各種設定
  W、データベースの設定
 4、実際にACARSを受信

ACARS
1、ACARSとは?
ACARSは、飛行機が管制塔に対して発信しているFAX波で、機体番号・航空会社・便名・緯度・経度等の最低限必要な情報を送っています。

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JA8674 B767-381 25661/543
*ANA* All Nippon Airways NH0693
Using Ground Station M Haneda.Message No. M28A
Message Type 16 All NIPPON AIRWAYS DEFINED
FRQ01A28012739131.250

というような内容を発信しています。

従来(15年位前)では、これを聞くにはFAX波をデコードする機械がないといけませんでしたが、価格が10万円と高く、庶民は手のとどかなところにありましたが、パソコンが普及してから、パソコンでデコードできるようになったため、受信できる環境さえあればできるようになりました。
そして、ACARSをデコードし、航空機の位置は情報を表示するソフトが『WACARS』です。

2、ACARSを受信するには
ACARSを受信するには、まずAMでVHFをカバーできるようなレシーバー(受信機)が必要です。
レシーバーの売っている所や価格は、 このページ をご覧ください。
エアバンド専用受信機が、デコードするのに一番最適ですが、最近の広帯域受信機も感度は良くなっていますので、それらを買っても良いでしょう。

次に、アンテナです。
一番いいのは、エアバンド受信アンテナ(120や130MHz受信アンテナ)で、D777等、主にアマチュア無線用アンテナを製造している、ダイアモンドやMoldel等が積極的に製造していますし、秋葉原でも売っています。

ソフトを使ってデコードする場合は、マイク端子のあるパソコンやレシーバーとつなぐケーブル等も必要です。
その上、WACARS等のソフトは非常に重いですので、それなりのパソコンのスペックは求められます。
最近のパソコンは、どれもマイク端子もついている上、スペックも向上していますので非常に環境は楽だと思います。

ケーブルは、主に3.5プラグの抵抗が入っているケーブルを買うのが良いでしょう。(抵抗なしのケーブルでもいいですが、やはりは入りが違うのでは・・・)
また、ご自分の環境にあった、ケーブル端子を買ってください。

ちなみに私のACARS受信環境は、

機材 型名等
受信機 COMNI MODEL R1010
エアバンド受信専用業務機
空中線 145MHz帯モービルホイップアンテナ
地上高 約10m
パソコン 富士通 FMV-BIBLO NB75G
スペック OS:Windows XP CPU:pentium M 1.5MHz
メモリ:768MB HDD:80GB
受信ソフト WACARS Ver.0.7


3、受信の周波数
ACARSの周波数は、以下が与えられており、日本で聞けるのは、131.25/131.45MHzの二つです。

周波数 使用地域
131.25 日本の国内線が主
131.45 日本上空若しくは付近の国際線用
131.55 米国
130.025 米国
129.125 米国
131.725 欧州

モードは全てAM

WACARS
1、WACARSとは?
WACARSとは、ACARSをデコードし、航空機の情報や位置の特定など行う、一番普及しているフリーソフトです。

2、ダウンロード
現在、『ACARS/WACARS Linken pagina』でダウンロードできます。

3、WACARSの基本的な使用設定法
WACARSは、全て英語ですので不慣れな人には分かりづらいと思います。
そのため、基本的な内容を記していきます。

T、ケーブルの配線
WACARSで受信するためには、当たり前のごとく、パソコンと受信機をケーブルでつながなくてはいけません。
ケーブルについてはすでに前述してあるので、省きます。
やはり、ケーブルは分かりにくいように配線するのが一番。
ちなみに下図では、うちのケーブル配線を紹介します。

受信機にプラグを接続します。(ちなみに受信機は業務機です。)

ラックの下を目立たぬよう通し・・・

邪魔にならぬよう机の下を配線して・・・

パソコンのサウンドボードに接続します。


U、Mapの設定
WACARSに使用するマップを設定していきます。
基本的にマップは、インターネットに転がっているものでも構いませんが、飛行機が見やすいもの、VHFは視界距離300Kmなので、大体受信位置から半径300Kmの範囲がある地図なら構いません。

私の使用地図は これ です。
Mapmap6というフリーソフトで、作成しています。
ちなみに、緯度経度は、
N:37.11 E:141.28 S:33.56 W:137.28
です。

次にソフト側の設定です。
下記の図のように

OptionからMap Optionを選択します。

そうすると、次のような画面が出るので、地図のディレクトリ、緯・経度を設定しましょう。


V、オプションの各種設定
WACARSの設定は、地図の設定で基本的に終わりですが、初心者向けの設定に変えておくと便利でしょう。
まずは、サウンドドライバーの設定です。
下図のように、大抵のサウンドドライバーでは、38.4KBで大丈夫です。


次は、オプション内の設定です。
下図のように、airmasterモードにはせず、全ての項目にチェックが入っているといい感じです。

ちなみに、その下のチェックは、表示項目ですので、全てにチェックを入れていると、全項目が表示されています。
最後に、エラーチェッキングの設定です。
下図のように、Only Headerにしておきましょう。


W、データベースの設定
上記項目を達成していれば、特に受信に問題はありませんが、受信データの詳細を見たい場合は、この設定をしましょう。
ダウンロードしたものに入っているデータは、とても情報が古いので、『ACARS/WACARS Linken pagina』から、以下のファイルをダウンロードしてください。


ダウンロードしたデータファイルを、任意のディレクトリへ移し、下図のように、OptionからDatabase Filesを選択し、各ファイル項目にそのファイルデータのディレクトリ先を選択/入力します。


また、新しいデータベースファイルでも、『Route datadase』は、日本国内のデータは一切入っていないので、時刻表等を確認しながら、テキストエディタを使って入力する必要があります。
下に、例図を表示しますので、参考にしてください。


4、実際にACARSを受信
さて、上記の設定を終えたら、受信をして見ましょう。
はじめは、100%でコードできないはずです。
デコードするにはいくつかのコツがあります
T、受信機のスケルチはオフにする
U、無線機側の音量調整と、パソコン側の音量調整を、微調整する

特に、この2番目はかなり重要で、これ如何で入り具合がまったく変わってきます。
休みの日などに辛抱強く、調整に心がけましょう。
受信のねらい目は、夕方です。
15時過ぎから20時ぐらいまでは、飛行機が最も良く飛ぶ時間帯ですので、受信に最適かと思います。
以下は実際の受信画面です。


航空路が一目で分かりますね。
こんな感じのものを出せるようがんばってください。